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桜井久勝

Profile

1952年、兵庫県生まれ。神戸大学経営学部卒業後、神戸大学大学院経営学研究科博士前期課程修了、公認会計士試験第3次試験に合格。神戸大学助手・助教授を経て現職。専門は財務会計・財務諸表分析。金融庁の公認会計士・監査審査会委員や、日経経済図書文化賞の審査委員も務める。 著書に『企業価値評価の実証分析』、『会計情報のファンダメンタル分析』(編著)、『財務諸表分析』(中央経済社)、『財務会計・入門』(有斐閣アルマ)などがある。なかでも『財務会計講義』(現在第14版。中央経済社)は、簿記検定や税理士試験、公認会計士試験等の各種資格試験の基本書として評価が高い。

Book Information

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著書は「ユーザー第一主義」でわかりやすく、
伝えたいことをクリアに



桜井久勝さんは、1975年神戸大学経営学部卒業後、神戸大学経営学部助手、神戸大学経営学部教授を経て1999年より神戸大学大学院経営学研究科教授となられ、現在も教鞭をとられています。財務会計・財務諸表分析をテーマとした研究の傍ら、『会計学入門』『財務会計・入門』『テキスト国際会計基準』など、会計学を一般向けにわかりやすく書いた著書も好評です。今回は桜井さんに、会計学について、そして書き手としての書籍や電子書籍についてのお考えを伺いました。

大学教員は3つの役割を期待される。


――普段のお仕事の内容と、会計に関するお話をお聞かせ下さい。


桜井久勝氏: どこの大学でもそうですが、大学の教員は、3つの役割を期待されています。メインは研究で、2番目が教育、そして3番目に社会貢献です。若いうちは圧倒的に研究にウェイトをかける人が多いですが、年をとると研究の第一線では若い人に太刀打ちするのが難しくなってきますので、研究は若い人にバトンタッチして、教育や社会貢献の仕事の割合が増えてきます。今日も午後から金融庁の会議に出席するんですが、そういう仕事でよく上京します。教育の面では大学で授業をしますし、教科書を書くこともあります。

――普段は学生とはどのようにお付き合いをされていますか?


桜井久勝氏: 学生にとっては、自分の親よりも私の方がおそらく年上だと思います。気楽に接するように心がけていますので、親しみやすいのではないでしょうか。

――学生や教育について、昔と今と変わったと思われることはありますか?


桜井久勝氏: よく、ゆとり教育の話を聞きます。私は団塊の世代よりは2、3歳若いんですが、同世代の人数が多かった時代なので、競争が激しかったです。それに比べれば、最近の若い人は多少のんびりしている感じがします。うらやましくもあり、「もっと頑張れよ」という気持ちもあり。私たちが学生の頃は、特に社会科学系では大学院へ進学する人は少数でしたが、最近は随分増えました。大学院へ行くということは、昔は研究者になるということを意味しましたが、今は必ずしもそうではないのです。

――そういった変化の中で教えるために、どのような工夫をされていますか?


桜井久勝氏: 学生の教育ニーズのどこに焦点を合わせるのかということを考えます。最近、大学院で特に重視されているのは、社会人教育です。経営学研究科ですから、MBA教育があります。私のところは、研究科が定員51人で、MBAコースが69人ですので、MBAコースの方が少し定員が多いのです。社会人教育には、彼らのニーズに応えるための特別な配慮が必要とされます。

大学進学時に「公認会計士」を目指して


――兵庫県のご出身でいらっしゃいますね。

桜井久勝氏

桜井久勝氏: 生まれは加西市です。そこで公立の小学校、中学高校と過ごして、高校生になった時に、どの大学へ進学するか考えました。その時、当時の受験雑誌で特集されていた、色々な仕事のリストを見てみたら公認会計士という仕事が載っていて、「これは自分に合っているかな」という気がしました。公認会計士になるためには、どの大学でどのような勉強をしたらいいのか、色々と調べてみたところ、神戸大学は会計学で伝統があるということがわかったので、神戸大学経営学部へ進学しようと決心したのです。

――ご両親は教育熱心でいらっしゃいましたか?


桜井久勝氏: 両親が教育熱心だったかどうかはあまり覚えていませんが、その頃の私は、今にして思えば、人一倍向上心が強かったような気がします。勉強好きで、田舎の高校でしたが、受験体制がしっかりしている学校でした。上位にいる方が楽しいから、それはもう必死で勉強しました(笑)。その頃は、入試センター試験がまだなく、受験は一発勝負で、倍率が15倍、25倍くらいだった。入学試験の会場が60人ぐらいの小さな教室だったのですが、「この中で合格できるのは、3、4人なんだ」と、身が引き締まる思いがしました。合格通知が出た時には、「一生懸命やったら、なんとかなるもんだ」と思いました。裏表の関係ですが、「そのためにはもうやるしかないんだ」ということも、その時によくわかりました。

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